カミカゼ野郎 真昼の決斗 (1966)

深作欣二と太田浩児、池田雄一が脚本を執筆し深作欣二が監督したアクションもの。撮影はコンビの山沢義一。

監督: 深作欣二
出演:千葉真一、大木実、白蘭、相馬剛三、国景子、沢リリ子、小川知子、室田日出夫、高倉健

カミカゼ野郎 真昼の決斗 (1966)のストーリー

台湾観光社長頼、宝石店主矢島(相馬剛三)、日東商事社長北沢(大木実)の三人が差出人「K・M」なる手紙を手に集っていた。彼等は戦時中、民間から徴発した二百億のダイヤを、その政府返還を主張した御手洗を殺した張本人で、御手洗が死の直前、台南近辺に隠したダイヤを未だに追っていた。この彼らを最近、御手洗の遺児が復讐のために狙っているという噂が伝えられていた。そのころ御手洗の遺児・晴海航空のパイロット御手洗健(千葉真一)は、赤沢温泉でスキーを楽しんでいた。翌日、健のすぐ近くで矢島が御手洗の名を最後に残して殺された。疑惑をのがれほうほうの態で東京に帰ると新型機MV2を台湾の頼まで送るよう指令された。出発の直前今度は、北沢という男とサングラスの男に台湾へ行くなと脅迫された。しかしプレイボーイの健は、美人記者香蘭(白蘭)が同乗するので飛び立ってしまった。彼が台北につくやさっそく殺し屋に狙われ危うく命拾いした。身におぼえのない再度の事件に肝を冷やした健は、帰国しようと空港へきたが例の女ずきのため頼の秘書鳳英(国景子)にパスポートをすられた。立往生する健は偶然北沢と出会い自分が人違いされていることをようやく知った。ところが健が北沢と別れて間もなく北沢の車が爆発し、その側に健のパスポートが落ちていたからたまらない、台湾の警官にも追われる破目となった。身の証しをたてるためにはもはや残るは頼だけと、健は彼の別荘を目指した。海に逃げる頼をモーターボートで急追したが、頼の一味にセスナ機で空から襲れた。健がもたついているうちに頼はついにダイヤを発見した。しかし喜びも束の間、頼は鳳英の交切りで死んだはずの北沢に射殺された。逃げる北沢のセスナ機が離陸寸前、健はようやく追いついた。ゆれる機内でのスリリングな大乱闘のすえ、北沢は空中へ放り出された。「K・M」とはサングラスの男のことで健が身代りにされたのだった。そしてサングラスの男とは新聞記者で、ダイヤの行方を追っていたのだ。ダイヤを無事に台湾当局に返遼した健は、香蘭と手に手をとって、今度はゆっくりと、日本への空の旅にたった。

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