脱走遊戯 (1976)

囚人を刑務所から脱出させる“脱獄仕掛人”を主人公にしたアクション映画。脚本は高田宏治と関本郁夫と大原清秀、監督は山下耕作、撮影は増田敏雄がそれぞれ担当。

監督: 山下耕作
出演:千葉真一、鰐淵晴子、垂水悟郎、ウィーリー・ドーシー、郷英治、花澤徳衛、風間千代子、志賀勝、小沢栄太郎

脱走遊戯 (1976)のストーリー

神木渡( 千葉真一 )は、脱獄を多額の報酬で請負うプロの脱獄仕掛人である。神木自身、12歳の時に傷害事件で教護院に収容されて以来、今日まで社会と刑務所を往復し、脱走数回、刑期は延べ48年にもなる。その神木がふと知り会った田所洪善( 小沢栄太郎 )ひきいる脱獄屋のグループに加入した。田所一派のメンバーは、美人の久世陽子(鰐淵晴子 )、ヒゲの教授( 垂水悟郎 )、黒人で巨大な脱走米兵( ウィーリー・ドーシー )、陰険な殺し屋ジョーズ( 郷英治 )、醜怪な面構えのサーカス(根岸一正)などである。

ある日、脱獄グループに三千万円の仕事が舞い込んで来た。やくざの親分、関口(北村英三)を脱獄させてほしいと、情婦の順子( 風間千代子 )からの依頼である。早速、田所は神木を目的の刑務所に送り込むと同時に、脱獄に必要な道具を所内に持ち込ませた。計画は見事に成功し、関口を無事に脱獄させた。この働きで、田所は神木を見直したが、一方の神木は、陽子と組んで田所が以前から狙っていた30億という大仕事の横取りをたくらんでいた。それは、昭和21年、田所は奥垣という男と組んで30億円相当のダイヤを盗んだが、田所はMPに射たれ、ダイヤは奥垣が持って逃亡したのだった。そしてその奥垣は今、海南刑務所に無期懲役で留置されているのである。ダイヤの隠し場所は、奥垣の娘やよい(中川三穂子)が知っているはずなのだが、彼女は今、傷害で宇都宮女子刑務所に囚人として投獄されている。神木と陽子は、田所がやよいを脱走させる計画を知り、その前日に脱走させてしまった。その事を知った田所は、神木に手を組む事を持ちかけ、奥垣を脱獄させてから、自分一人で奥垣を連れて逃走。やよいを人質に奥垣からダイヤの隠し場所を聞き出した。だが、陽子が田所の車に仕掛けた時限爆弾が爆発、死んでしまった。神木、陽子、奥垣、やよいはダイヤの隠し場所に行くが、そこは既に工事で跡形もなかった……。

  • コメント: 0

関連記事

  1. やくざの歌 (1963)

  2. 狼やくざ 葬いは俺が出す (1972)

  3. 柔道一代 (1963)

  4. 忍者武芸帖 百地三太夫 (1980)

  5. 子連れ殺人拳 (1976)

  6. 少林寺拳法 (1975)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。